まるでホットミルクのような一冊。読むたびに癒されるきゅんきゅんなコミックス、つきづきよし先生の『
俺でいいの、水戸くん』。読んだら優しい気持ちになること間違いなしです!
◇メインカップル
枯れたダメダメアラサー・唐木隆介×ご奉仕タイプゲイ・水戸肇
仔細な日常の中のラブを描きたいと作者が言っているように。日常のほんのひとコマ、何でもないようなことを丁寧に描かれていて。それだけに二人の気持ち、心情の変化が読み取れて、とてもホワッとするいいお話でした。
chikakumaco(ちるちるレビューより抜粋)
◇物語のあらすじ
「おれのことそういう風に見てもらうことってできますか…?」ふたりきり深夜の残業中、水戸は真っ赤な顔でそう言った。親切で気の合う後輩が、実は自分に恋してた───衝撃の事実に動揺した唐木はあらためて水戸を意識するようになる。職場の席の隣で、いつもの喫煙所で、残業帰りの居酒屋で知らなかった一面を知るにつれ、唐木の毎日も変わりはじめて…。
告白から始まる物語。王道と言ってしまえばそれまでですが、キャラクター、作品の雰囲気、そしてお互いの恋愛感がほんっっっとうに繊細に描かれている作品なんです!! 純粋な恋心と、無気力アラサーが素敵な化学反応を起こします。
これほどまでに美しい告白を、私は見たことがない! 水戸くんが唐木に真っ直ぐな想いを伝えたことで、2人の歯車が動き出します。
恋愛に無関心な唐木ですが、告白されたことで水戸くんを意識し始めます。男同士だから、という理由で好きの気持ちを否定しない唐木に、水戸くんはますます惹かれ…。
ノンケにしか恋をしてこなかった水戸くん。いままでできなかった「恋人みたいなこと」をしたい、という純粋な想いがたまりません…!
初デートの帰りに流れでお家にお呼ばれした唐木。冗談めかして遠慮する水戸君に対して「水戸くんのしたいことしよ」という唐木…お前、枯れおじ設定のはずが実はスパダリかー!? 思わず突っ込みたくなってしまうくらいのキュンキュンを浴びて瀕死状態です…。
水戸くんがとある事情で帰郷。いつも隣で世話を焼いてくれている存在がいなくなって、初めて唐木は水戸くんの存在が自分の心の大きな部分であることに気が付きます。水戸くんからたくさんもらった「好き」の言葉を自分は返せているのか…。水戸くんの想いを真摯に受け止める姿は心が締め付けられます。
最後にユーザーさんのコメントを一部抜粋してご紹介します。
どちらも無意識にいい人で、こりゃ好きになるよー!! とわたしが1人もだもだとても楽しませていただきました。お互いお互いのために好きな人に甘えてもらいたいのがいいなぁって思いました。相手のことを知らないって思うところとか、ただの先輩後輩がちゃんと恋人になるまでのお話で、読んでいて恋に恋を久しぶりにさせてくれた作品です!
恋ってこんなに尊いの…と思わずつぶやいてしまうような2人の恋模様。
癒し、尊さ、そんな言葉がピッタリの1冊です。エッチシーンはしっかりあるのに、流れるように読めてしまうのも(もちろん脳内は大歓喜ですが)、この作品のまったりとして優しい雰囲気だからこそなのだと思います。初心者さんも玄人さんも楽しめる作品です。
お得にお求めいただけるこの機会に、是非読んでみてください!