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小説版 #魔女集会で会いましょう!? そばにいる決意の尊さよ…

2019/01/08 12:28

すれ違いだけがBLじゃない!2018年 BL小説ダイジェスト!! Vol.10



あけましておめでとうございます! BL小説の人気作・デビュー作家を月ごとに振り返るBL小説ダイジェスト企画第10弾!2019年に入り、この企画もいよいよ大詰めです!

というわけで、今回振り返るのは昨年10月に発売されたBL小説。萌える小説を見逃したくない! というみなさんは、是非この記事を参考にしてください! 普段小説を読まれない方も大注目の作品ばかりです!
※本記事にある順位やレビュー本数は記事掲載時点のものです

2018年10月 評価ランキングトップ5を発表!

 
育児からの疑似家族関係、恋人になった後、フられてもずっと好き…好きな人から離れない! そばにいる! そんな作品が多くランクインした10月のBL小説ラインナップです!


1位『魔法使いが年下狼を育てたら』小中大豆/絵:みろくことこ

 

あらすじ
世界一の魔術師ながら、森で隠遁生活を送るオジェは、追っ手に追われ傷だらけの竜神族の幼子・ヴァリを拾い、育てることに。素性を隠したまま、ヴァリは人狼として賢く逞しく育ち、いつしかオジェの身の回りの世話を甲斐甲斐しくするようになっていた。温かい生活が続くと思われたが、オジェは王都に住む友人から、ヴァリの出生に関わる重要な情報を知ることに。彼を失うかもしれない恐れに、オジェは初めて家族以上にヴァリを愛していると気づき――。

ジャンル:ファンタジー
カップリング:受けに拾われた竜神族×隠遁生活を送る魔術師
エロ度:少なめ
傾向:せつない、シリアス、ほのぼの
レビュー数:9/評価数:58/得点:213


人外、モフモフ、年の差、子育て、ショタ期?あり。
攻めが受けをぶれずに一途に愛してて甘やかす。
最後まで飽きさせません。
久しぶりのヒット作でした。
――ニー二さん


なんと言っても年上のオジェが魔術以外の日常生活に無頓着というかできなさ加減に、年下のヴァリの世話焼き攻め具合が最高です!
子供時代もきちんと堪能できるので、ちみ好きにはたまりません。
ヴァリが成長した姿を読んだ時にはちょっとうるっときました。
――marilynさん


2位『メロウレイン~ふったらどしゃぶり~』一穂ミチ/絵:竹美家らら

 

あらすじ
恋人同士になった一顕と整のその後は……? 同人誌、ペーパー、小冊子、サイト掲載SSなどをまとめた完全保存版。もちろん書き下ろしもあり♥

ジャンル:日常系、リーマン
カップリング:彼女とのセックスレスに悩む営業部員×同性の友人に片想いしている総務部員
エロ度:標準的
傾向:せつない、あまあま、ほのぼの
レビュー数:3/評価数:43/得点:202

体の関係から始まった一顕と整が、季節を積み重ねて、恋を育んでいく様子が描かれています。
雨の音、雨の匂い、雨に光る路面。二人を包む雨も、「ふったらどしゃぶり」のときより、ずっと穏やかで優しく感じられます。
――まりぽん812さん

 

同人誌は購入済みでもちろん読ませていただいておりますがこのように一冊になってまとめて読めるとなると幸福感の宝箱!!!!!
いずれにしてもお互いが大好き過ぎて思わずため息がこぼれます。
――東雲月虹さん


3位『ふれるだけじゃたりない』川琴ゆい華/絵:スカーレット・ベリ子

 

あらすじ
晴琉が告白した久瀬から返されたのは「きみに興味がない」という一言。でも拒絶されなかったから、ずっと好きでいる予定の晴琉だったが……?

ジャンル:日常系、リーマン、片思い
カップリング:受けが一目ぼれした他部署の同僚×EC事業運営会社勤務の会社員
エロ度:標準的
傾向:ほのぼの、コミカル・シュール
レビュー数:6/評価数:51/得点:165

そもそもの始まりが『お道具エッチ』ですから、その手のシーンは多いです。
でも、爽やかなんですよ。最近、自分が枯れてきた所為か、濡れ場が多いと笑っちゃう(失礼)か、白けちゃうことが多いのですが、このお話は濡れ場で萌えました。
――fandesuさん

 

受様視点よりの雑誌掲載作のタイトル作に攻視点よりの続編をプラスして文庫化した本作は
自分に興味がないは眼中にも入らない攻様とポジティブで積極的な受様とのラブコメです。
川琴先生はシリアスからラブコメまで色々書かれていますが
明るいラブコメはMYツボ押しまくりなので発売を楽しみにしていた1冊です♪
――てんてんさん

 

4位『運命の、糸はひそかに』栗城偲/絵:yoco

 

あらすじ
美しいレースを王室に納める領主の息子である泪は、オメガという理由で父の再婚相手たちに虐げられていた。母の遺品を壊されたある日、逃げ込んだ森で出会った男の子・理人に泪は慰められる。十年経ってもそれは変わらず、理人は泪の心の拠り所となっていた。そんな彼に突然告白された泪は動揺して、答えを保留にしてしまう。そんななか、突然はじめての発情期がきてしまって……!?

ジャンル:ファンタジー、オメガバース
カップリング:パン屋見習い・α×家族に虐げられる領主の息子・Ω
エロ度:少なめ
傾向:せつない、ほのぼの、痛い
レビュー数:6/評価数:42/得点:139

yoco先生の挿絵が絵本のようで、このお話にぴったりです。電子ですが、紙版を買おうかなーと思うくらいお気に入りです。
キラキラしたお話、優しいお話が好きな人にオススメしたい本です。
――ななつのさん


読み進むうちに大体の方は理人の正体に気がつくと思うのですが、それでもハラハラするところは栗城先生はお上手だと思います。本当におとぎ話でした。
――kurinnさん


5位『獣人王の愛玩オメガ』かわい恋/絵:北沢きょう

 

あらすじ
伯爵家の「飼い猫」として愛玩されていたΩのサーシャは、パーティで黒豹の顔を持つ獣人王・レドワルドの姿を目にした途端、初めての発情に見舞われる。そのせいで捨てられたサーシャを拾ってくれたのは、王のレドワルドだった。昂ぶる躰を甘い快楽で満たし、温かい居場所をくれる彼に次第に惹かれていくサーシャだが、ある時、自身が獣人の子を産める「特別なΩ」であると知る。必要とされているのはΩの性で、自分ではないのではと不安になったサーシャは…!?

ジャンル:ファンタジー、オメガバース、身分差
カップリング:獣人王×飼い猫として愛玩されていたΩ
エロ度:エロエロ
傾向:せつない、あまあま、ほのぼの
レビュー数:5/評価数:38/得点:103

危ない目にあったりオメガが惨い仕打ちにあっている世界ですが、それを上回る幸せさわやかな読後感なので、最後までクロヒョウ頭の攻めさんでも大丈夫な方にはお勧めしたいです。
――あーちゃん2016さん


予想をはるかに超えるエロさでした。
エロいだけじゃなくて、甘々。糖度たっぶりな作品です。
――ポッチさん


レビューが多く寄せられた注目作!

 

5位までには入っていませんが、熱いレビューが多く寄せられている2作をご紹介いたします。ほのぼの日常系に獣人モノ、まずはお好みに合わせて手に取ってください!


不実の従者と狼の花』綾ちはる/絵:Ciel

 

あらすじ
十二歳で息苦しい実家を飛び出し約十年、気ままに過ごしていた千里の下に実家から使いがやってきた。使いの名はアキル。千里の初恋相手だった。彼に連れられて 戻った故郷で、千里は自分が人狼であることを思い出す。訳も分からないまま、兄の命によりアキルの監視下で実家に滞在することを強いられた千里は、ある満月の夜に初めての発情期を迎え――。

ジャンル:ファンタジー、獣人、主従
カップリング:受けの兄の侍従×人狼
エロ度:標準的
傾向:せつない、あまあま、シリアス
レビュー数:5/評価数:26/得点:88

 

従者からの主への狂気に近い執着でした。一度は手放しておきながら諦めきれない想いが再燃してしまうわけです。それぞれに思惑があり、だれもがみんなの幸せを思っての行動だったり企てだったりするから何が正しいのか一概には言えないけれどやっぱり好きな人と一緒にいられるのが一番の幸せだと思います。
――麗音さん

 

ランチの王子様』間之あまの/絵:小椋ムク

 

あらすじ
ずっと夢だった自分の店「ごはん屋 MORI」を開いた真尋。店の常連となった大沢は、いつも美味しそうに食べてくれるだけではなく……?

ジャンル:日常系
カップリング:受けの店の常連客×オーナーシェフ
エロ度:少なめ
傾向:シリアス、ほのぼの、コミカル・シュール
レビュー数:7/評価数:33/得点:95

初めて読む作家さんで完全に表紙買いでしたが、これが大当たり、私のツボにドストライクでした。気に入り過ぎて書き下ろしペーパー欲しさに特典付き書店で再購入したくらいなので。甘々萌をありがとうございました!
――緋炎さん

 

2018年10月のデビュー作家

 
最後に、2018年10月に初小説を刊行(電子版除く)された先生をピックアップ! 10月は海外から初翻訳の先生が! 人犬攻めという日本では珍しいジャンルです。

月への吠えかた教えます』イーライ・イーストン/絵:麻々原絵里依

 

あらすじ
人生に挫折したティムはひとりマッドクリークにやってきた。ところがその街には秘密があった。人間に変身できる力を持った犬たち(クイック)が暮らす犬の楽園だったのだ。よそ者にも優しいその街で、鋭い眼差しでティムを見つめる保安官・ランス。ティムの誠実な心に触れたランスは、翌朝犬がいなくなったことに傷心のティムを見て、心がうずく。

こちら、人狼ならぬ「人犬」が主役の新シリーズになります。
実は最初、このレーベルの人狼シリーズの新作と勘違いしちゃいまして。
だって翻訳者さんも一緒、イラストレーターさんも一緒、タイトルまでそれっぽい・・・。
作家さんの名前の方が間違ってんじゃないの?的に。
で、当然気になってチェックしたのですが、これが面白かったんですよね。
翻訳者さんがお上手と言うのもあるのですが、翻訳ものでは群を抜いてBL的萌えや要素が強いと申しますか。
明らかに海外のMMとBLと言うのは別物でして、BL的萌えを期待して読むと戸惑う事が多いと思うのです。
それがMMの良さがありつつ、BL的萌えが多分に感じられる作品だったんですよ。
――ぴれーねさん

 
いかがでしたか?
2018年10月の第1位は小中大豆先生の『魔法使いが年下狼を育てたら』でした! こちらの作品は、2018年にTwitterでもっとも使われたハッシュタグのひとつである「#魔女集会で会いましょう」をテーマに書かれた作品なんだそうです!

10月の作品は、すれちがいよりも「そばにいる」ことを重視した作品が多いように感じられました。離れるのは簡単だけれど、それでも傍で支え合うという決意の重みや尊さに打ちのめされそうです…!

2018年も終わり、平成もあと残りわずか。新元号に向けて、平成の名作を読み返してみては?

担当BLソムリエ:KCサンチュ
♡喘ぎをこよなく愛す光の腐女子 。カバー属性:ショタ、アホエロ、かわいい顔、歴史モノ、ファンタジー、リバ。

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