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むむっ!表紙の男子はこう見えて…『アネモネの刺繍』

2018/12/19 13:16

テディベア似の小太りおっさん受けに全世界が萌えた


みなさん、この表紙のキャラクターをご覧になって受けだと思った方。あなたの感性はしっかり腐女子です!
しかしこの作品の裏切りはここから始まります。なんと小太りおっさんが受け…そっとページを閉じ…なんて思った方!! ちょっと待ってください!! 30秒だけ私に時間をください。BLの受けはイケメンが良い、というなんとなく広がっている固定観念がバラバラと音を立てて崩れていく……そんなパワーがこの作品にはあるんです!!

 

アネモネの刺繍』作:m:m

 

アネモネの刺繍
「この作品がBLアワードにノミネートされなきゃ、死ぬ。アンケート」に寄せられた作品の中から今回ご紹介するのが、m:m先生の『アネモネの刺繍』。早速頂いたコメントを見てみましょう!

 

様々な葛藤を背負いつつ生きるアメリカのゲイや周辺の人々をリアルに描いて引き込まれるストーリー。強烈に魅力的なキャラ達の目に宿る生命力がすごい。いけ好かない奴らも含めて登場人物全ての人物造形に深みがあり、こんな奴いる! とリアルに感じさせる。そしてなによりストーリー展開がとってもカッコイイ。セリフ回し、場面展開、どこをとってもクールでイケてる!これ、読まなくちゃ損です。
攻めのアンヘルは見た目だけでなく10代なのに大人の精神を宿す中身もイケメン過ぎる。受けのフリオはちょっとぽっちゃりダサ系アラサーの愛すべきキャラ。
年の差も性格も境遇もいろいろと違う2人だけど、それを感じさせないぴったりの相手という感じがすごい。


うんうん、その通りなんです、と頷きながら推しコメントを読み、そして載せさせていただきました。
何もかもが違う2人が恋に落ちていく様子はまさに運命!! なんですが、運命という言葉でくくってしまうと、もったいない気もしてきます。フリオの葛藤、逡巡が表れているモノローグが、2人の恋の難しさを表しているように思います。


◇あらすじ

全米有数のベストセラー作家でありながら冴えない容姿やゲイであることに引け目を感じ、素性を隠して生きる孤独に生きる三十路男フリオ。
ある日、彼は火花のように激しく美しい少年アンヘルと出逢う。
差別、偏見、世界のすべてに抗うようにふたりは惹かれあい――。


ポイント①
何度も何度も読み返したくなる「スルメ的」名シーン

 
スルメのように何回も読みたくなり、味わえるシーン・通称「スルメシーン」が『アネモネの刺繍』には盛りだくさんです!! 今回はそのなかでも1つご紹介したいと思います。フリオがアンヘルに連れられて夜遊びするシーンの「スルメ度」が高いんです!! 他人の家の屋根を伝いつつ、 アンヘルのとっておきの場であるネオン看板のある高い場所までよじ登ります。そこから見える景色は満天の星空、眠らない街々の明かり、遠くで光を放つ観覧車――なんて眩い夜景なんでしょう。でも、ただの美しい景色じゃないんです。アンヘルと遊んでいるときも世間の目を気にせずにはいられなかったフリオの、はじめての「自由」なんだと思います。アンヘルもその場所のことを「充電場所」と言っていました。夜は底なしに自由なアンヘルですが、昼間は母の前でいい子にしていなければならない窮屈な生活を送っています。息苦しくなったら来る場所……アンヘルにとっての「自由」だった夜景が、2人にとっての「自由」になったシーン。ここで一気に2人の距離が縮まったと思います。
 

ポイント②
コクのあるスープのようなグイグイ引き込まれる魅力

 

これこのまま映画にしてもいいのでは……と思うくらいの圧倒的なクールさです。その匂い立つ格好良さがいったいどこから来ているのかということについて考えてみました。
自由で燃えるような美しさのアンヘル、心配性だけどまっすぐなフリオ、登場人物の誰よりもカッコいいアンヘルの女友達・ルーシー、登場人物たちが本当に生きているかのようなセリフ回し、臨場感溢れる陰影のある画……どれをとっても素晴らしんですが、その素晴らしさが共鳴しているからこそ『アネモネの刺繍』はこんなにも胸を打つのだと思います。単純に「良さ」を分解することができないのです。足し算でも掛け算でもなく、混ざり合って溶け合ってひとつのものとして完成されています。要素還元主義だけでは語ることのできない面白さ、ぜひ体感していただきたいです!! 
ちなみに1話はWebゴラクのMeltyBulletで読むことができます!! 続きが気になること間違いなしです!!

 

こんな作品のファンにおすすめ! テイストの似ている作品をピックアップ

 

では、本作は具体的にどんな作品が好きな方におすすめなのでしょうか。ユーザーの皆様からいただいたコメントを参考に、テイストの似ている作品をピックアップしてみました! 以下の作品が好き、という方は要チェックです!

 

ハッピーエンドアパートメント』 作:えすとえむ

 

ハッピーエンドアパートメント
BLでは見たことがない構成の本です。発売は2011年ですが、この『ハッピーエンドアパートメント』はいつ読んでも新しいと感じるのではないかと思います。ハッピーエンドを書けない作家とハッピーエンドを読めない大家のラブストーリーにアパートの住人たちの様々な恋が挟まれています。ラブストーリー地層のボーリングですよ、これは!! それぞれのお話は主人公の創作かもしれない、でも本当であってほしいと願ってしまうほどにキャラクターたちを好きになってしまいます。

 

On Doorstep』 作:CTK

 

On Doorstep
こんなお洒落な表紙があるのか!! と二度見してしまう『On Doorstep』……ハードボイルド小説のような雰囲気ですが、リースに重い過去はあるものの甘い恋が描かれています。最初は生意気なのに、リースに猛アタックしどんどん甘えたになっていくジミーや、ジミーにほだされていくリースを見ると、人を変える「恋愛」の魔法を感じずにはいられません。ハードそうと思って読んでいなかった方にもぜひ読んでほしいです。

 

担当BLソムリエ:仲村ももんが
BLへのめりこんだのは小説から。習熟度が足りないと感じたので最近はファンタジーを積極的に履修中。BLの陸海空で、愛をたずねて三千里。


BLアワード2019の投票は来年の1月下旬から。例年は、年末までに得点が200ポイント以上の作品の中からノミネートされるていることが多いです。
評価の仕方はこちらをごらんください


作品の評価ボタンが、ページの真ん中ぐらいにありますので、ここで評価をします。


評価すると一石三鳥のお得


1:評価をつけることでAI(BLソムリエ)の精度がアップします。評価がついた作品は次回からAIのおすすめ対象から外れますので、常に新しい作品がAIから紹介されます。


2:誰でもくじびきが引ける!ひと月で作品評価ボタンを 5回以上押してくれたユーザーには誰でも参加できちゃいます。レビューお役立ちボタンを 月に15回以上押していただいた方も参加できます。


3:さらにレビューをつけると作品への注目度が集まりますし作家さんが見てくれることも。

レビューポイントがつくので、一定のポイントが貯まるとギフト券がもらえます。ポイントレースのご説明はこちら

新作ですとレビューで8Pもらえますのでぜひ挑戦してみてください。


ちるちる評価は
神=5
萌萌=4
萌=3
中立=2
趣味じゃない=1

となっています。
評価をつけてボタンを押すだけで評価が入ります。



トップページには直近30日間の得点ランキングが表示されます。
こちらにランキングされると注目度が一気にアップしますよ。
ぜひともおもしろい作品があったら評価をつけてみてくださいね!
先生への応援にもなりますし、毎年4月開催されるBLアワードに選出されますよ。

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