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ちるちる推薦図書!?学校図書館に置けそうなBL考えてみた

2018/04/01 17:28

『ひだまり』が置けるならこれも…!10代に薦めたいBL




先日、ちるちるひだまりが聴こえる』がアメリカ図書館協会の「10代にすすめたいグラフィックノベル」に選ばれたと報じました。

『ひだまりが聴こえる』と言えば、聴覚障害をテーマに2人の大学生の心の交流を透明感たっぷりに描き出した青春BL。
聴覚障害という難しいテーマを丁寧に描くだけでなく、青春物語・成長物語としても読める名作で、まさに納得の選定だと思います。本当に喜ばしいことですね!


しかし、ふと思いました。『ひだまりが聴こえる』が推薦図書になるなら、ほかにもオススメできるBL作品、たくさんあるのでは…!?
いまだにBL=エロというイメージも強く、エロ表現もBLの大きな醍醐味ではあるのですが、性描写がほとんどないBLの層も厚くなっている昨今、そういった部分も知ってもらいたいですね!

というわけで今回は、学校の図書館に置けそうなBLを考えてみました!

基準としては、できるかぎり同年代が主人公、エロはなしもしくは少なめ、男同士の恋愛に+αがあるもの、ティーンエイジャーが楽しめて、心に残るような読書体験を得られるものなどなど。

 

小学校高学年編

 

王道ジュブナイルな妖怪退治アドベンチャーBL

あわいろ絵巻』作:ふじとび

 

<あらすじ>

龍汰が住む村を訪れた祓い屋の青年。
彼は龍汰が幼い頃、妖怪に襲われていたところを助けてくれた少年・出雲だった。
ふたりは「大きくなったら一緒に旅をしよう」と約束を交わしていたが、出雲はそのことを忘れているようで、そっけない態度をとられてしまう。
そんなふたりの前に、子供の姿に化けた狐の妖怪・山吹が現れ…。


<おすすめヒトコト>

ファンタジックな世界観の中華風妖怪退治アドベンチャーという、BLとしては異色の一冊ですが、王道ジュブナイルのような物語にほのぼの可愛い男の子の恋愛がほんのり織り込まれていて、プレティーンも楽しく読めること間違いなし!ポップな絵柄も魅力的です。

どこまでもやさしい世界を描いたBL界の絵本

銀のくつ』作:四宮しの

 


<あらすじ>

ジュンくんと、だいすきなお母さん(鳥の着ぐるみ着用)とやさしいお父さんのたのしい三人暮らしには、ちょっぴり秘密があって……?


<おすすめヒトコト>
「お母さん」が鳥の着ぐるみを着ているという不思議な世界観の中で、どこまであたたかく優しく家族の姿を描き出している、まるで童話のようなBLです。

 

三人のゆるやかな日常、これが家族のカタチ

椿びより』作:イシノアヤ


<あらすじ>

都会に住むおひとりさま男子・椿太郎と幼なじみのバツイチ(ムスメつき)男・平岩との偶然の再会から、日常にささやかな変化が訪れる。
平岩と史生の二人家族に椿くんが自然に溶け込み、少しずつ日々の彩りが増してゆく――。


<おすすめヒトコト>
今アツい子育てBLの走りとも言えるこちらの作品は、シングルファーザーとその娘、おひとりさまのオトメンの三人のゆっくりとつづられる日常が魅力的。これも一つの家族のカタチなのだなあとほっこりする作品です!

 

すこしふしぎなほのぼの短編集

お守りくん』作:tacocasi

 


<あらすじ>

重度の霊障体質の高校生(※留年中)・大野太は、ある日、自分とは真逆で「霊をはじく」体質のキラキラ少年・小林守と出会う。霊障に悩まされない快適な学校生活を送るため、自分に憧れていると言う守と友達づきあいを始めた太だったが…?!
表題作ほか2編を収録!レトロな町の、とびきりかわいい人びとの、ちょっぴり抜けてる恋模様。


<おすすめヒトコト>
表題作を始め、どこか懐かしい世界観の中で繰り広げられるすこしふしぎ系BLがぎゅっと集まった短編集。どれもかわいくてキュンとくるお話ばかりです!

 

中学生編

 

人生で必ず出会ってほしい!BLの金字塔

同級生』シリーズ 作:中村明日美子

 

<あらすじ>

合唱祭前の音楽の授業中、同級生でメガネの優等生・佐条利人が歌っていないことに気付いた草壁光。佐条は歌なんかくだらないのかと思っていたが、ある日の放課後、だれもいない教室でひたむきに歌の練習をする佐条の後ろ姿を見た草壁は思わず声をかける…。


<おすすめヒトコト>
ド定番
だけどこれがなきゃ始まらない! 説明無用、高校生男子のみずみずしい青春を描き出した名作中の名作です。恋愛物語であると同時に成長物語でもあるので、思春期にぜひ読んでほしいシリーズ!

 

キレイなだけじゃない、青春のリアル

はるのうららの』作:三崎汐

 

 

<あらすじ>

「春希の普通と俺の普通は、たまにちょっと違ってるよな」
「これからもっと違っていくんだろうな」

家庭の事情で転校した大沢春介(おおさわしゅんすけ)は、
クラスでひとり浮いている矢河春希(やがわはるき)と
行動を共にするようになる。
友達以上に互いが特別な存在となっていたが、
幼いふたりは周囲の環境に振りまわされていって……


<おすすめヒトコト>
田舎の閉塞感、いじめ、家庭環境、恋愛……思春期の少年を取り巻く等身大のヒリヒリした青春を卓越した構成で描き出していると同時に、「ちゃんとBL」でもある、隠れた名作。

誠実であること、ありのままで向き合うこと

五十嵐くんと中原くん』作:イサム

 

<あらすじ>

高校デビューし、無口でクールな一匹狼を装っていた元引きこもりのE組中原冬吾。不真面目だが明るいクラスの中心的人物、F組五十嵐桜。高校二年春、近いようで遠い2人はひょんな事をきっかけでつるむようになり…


<おすすめヒトコト>
高校生同士の体当たりの心の交流を描いた、普遍的な魅力を持つ作品です。人に誠実に向き合うことの難しさ、友情のかけがえのなさを思い出させてくれるシリーズ。キャラクターも親しみやすく、楽しんで読めますね!


ギョーカイの裏側をポップに描くお仕事BL

東京心中』作:トウテムポール

 


<あらすじ>

TV業界に入りたての新米AD、宮坂絢(みやさか けん)は
厳しい先輩ディレクター、矢野聖司(やの せいじ)の下で働くことになる。
現場は厳しく、悪態と暴言は当たり前、こき使われた挙げ句に辞めることを考えるが、
ある日、映画の話をする矢野が見せた笑顔にふと魅せられて…。
男同士で!? 上司と部下で!? 問題だらけの恋愛は、一体どこに向かうのか??


<おすすめヒトコト>
TV業界の裏側をポップな絵柄で描き出したこちらの作品は、宮坂と矢野さんのコミカルなやりとりを楽しみながら「お仕事をするってどういうことなの?」を知れる、優れた職業BLでもあるのです。

 

高校生編


語り得ないほど心に広がる読後感

魚住くん』シリーズ 作:榎田ユウリ

 

<あらすじ>
普通のサラリーマン、久留米充の頭痛の種は、同居中の友人・魚住真澄だ。誰もが羨む美貌で、男女問わず虜にしてしまう男だが、生活力は皆無。久留米にとっては、ただの迷惑な居候である。けれど、狭くて暑いアパートの一室で顔を合わせているうち、どうも調子が狂いだし…。不幸な生い立ちを背負い、けれど飄々と生きている。そんな魚住真澄に起きる小さな奇跡。生と死、喪失と再生、そして恋を描いた青春群像劇

<おすすめヒトコト>
角川文庫なので、すでに置かれている図書館もあるかもしれませんね! 魚住という一人の人間の人生を通して、「人生とは何か?」「生きるとは何か?」と問いかけてくるような、長く読み継がれている名作。読破したら人生観が変わること間違いなし!

 

1人のゲイの普通の恋愛に涙

愛しのニコール』作:凪良ゆう

 


<あらすじ>

14 歳の夏、ニコはゲイゆえに田舎町で 「病気」扱いされ、自殺を決意した。けれどその夜、遠い街から遊びにきていた少年・榮の屈託のない態度に救われ、苛め回避のためオネエキャラ 「ニコール」を演じはじめる。数年後、榮は転校生としてニコの前に再び現れた。イロモノに成り果てたニコにも榮はまっすぐで優しかったが、淡い初恋を詰め込んだ告白は本気にされず、それどころかゲイの先輩として恋愛相談を受ける始末で――。


<おすすめヒトコト>
ある一人のゲイの少年の恋愛と成長
に正面から取り組んで、丁寧に描き出している名作。ままならない人生にエールを送るような、希望にみちあふれた物語です。

 

自分を探してもがく青春群像劇

スメルズライクグリーンスピリット』作:永井三郎

 

<あらすじ>

ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子から“ホモっぽい”とイジメを受けていた。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れて女装するだけが心の拠り所となっていた。ある日、三島は屋上で自分が以前失くしてしまった口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃してしまう。かれはこっそりと三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていたのだった……。


<おすすめヒトコト>
思春期は自分の姿を模索していく時期。それを体現したのがこの作品だと思います。自分が何者なのか、何を求めているのか……手探りで進みながら時には激しく火花を散らしてぶつかりあう唯一無二の青春物語。BLの枠を超えて広く支持されています。

 

一緒に年を取れる幸せを描いた感動作

Life 線上の僕ら』作:常倉三矢

 


<あらすじ>

下校途中の一人遊び「白線ゲーム」で偶然出会った
生真面目な伊東と無邪気な西。

恋に落ち、「白線の上だけの逢瀬」にもどかしさを覚えた伊東は
咄嗟に西へキスしてしまって……

高校生から大学生、そして大人へ―――
変わらない想いと、変わりゆく現実の狭間で
愛に翻弄された二人の男の人生を描いた感動の話題作。


<おすすめヒトコト>
カップルの人生を、出会いから老年期までずっと追い続けたBLはなかなかなく、稀有な作品です。老いを共にする男同士のカップルの幸せそうな笑顔は、2018年の今、10代にこそ読んでほしい!


いかがでしたか? 

こうして見ると、BLを図書館に置いてみるのもなかなか良いと思いませんか?

図書館にBLを導入しようか検討されている方がいらっしゃったら(笑)、ぜひ参考にしてください!

もちろん、10代の方にオススメのBLを聞かれたときなどにも使えますよ!

子どもの頃の素敵な読書体験って大人になっても残りますよね! BLもそんな思い出の一つになることを祈って……。

記者:みかん

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コメント3

投稿順 | 最新順

匿名3番さん(1/1)

私の学校の図書館にも1巻が有り、そこからハマって図書部員の権限を活かして全巻揃えました!!!!!!!(笑)
漫画のことをグラフィックノベルと言うのですね?大学の図書館に「しまなみ誰そ彼」(一般漫画ですが主人公がゲイで多数のセクシャルマイノリティのキャラクターが出てくる)が置いてあり、LGBTへの見方が若い世代から構築され、偏見などのない世の中にこれからなっていく事を期待したいです!

匿名2番さん(1/1)

スメルズライクグリーンスピリットはNGでしょ。
教師が生徒をレイプ未遂してる描写がある本を学校側が置くはずない。

匿名1番さん(1/1)

魚住くんシリーズ高校の図書室にあります!BLと知らずに読み始めたものの、素晴らしい作品で泣きながら5巻完走しました。
他にも気になる本が沢山…ご紹介ありがとうございます!

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