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愛し合うと死ぬ!?オメガバースに続く○○バースまとめ
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2018/02/17 19:47
以前、ちるちるで、「目の見えない人はどういう風に自分がゲイだと知るのか?」という記事を掲載しました。
英語圏のネット掲示板に書き込まれていた、目の見えないゲイの人たちの体験談をまとめたこの記事には、「興味深い」「考えたことなかった」と意外な反響が。
聴覚・嗅覚・触覚・味覚など、視覚以外の五感が雄弁に語ってくれること、
あるいは声フェチだという人も……。
しかし総じて、目が見えないということは誰かに惹かれたり、恋愛や性に目覚めることに何の障害もないということがわかります。
そんなごく当たり前だけど、なかなか気づけないことを意識させてくれる映画『彼の見つめる先に』が来月3月から公開されます。
映画『彼の見つめる先に』(英題:The Way He Looks)はブラジル発の青春ラブストーリー。
ベルリン映画祭テディ賞やアカデミー賞外国語映画賞など、そうそうたる賞も受賞している映画です。
トレイラーはこちら。
目が見えない少年レオは、幼馴染のジョヴァンナといつも一緒。心配性の両親と優しいおばあちゃんに囲まれて暮らす、普通の高校生です。
はじめてのキスと留学を夢見る彼の前に現れたのは、転校生のガブリエル。
イケメンだけど、レオをからかったりしない気さくなガブリエルと急速に打ち解けるレオ。二人は映画に行ったり、ダンスを踊ったり、深夜家を抜け出したりと、今まで経験してこなかったことに夢中に。
二人の仲の良い様子に、友達を奪われたようで不満を隠せないジョヴァンナとは何となく距離が開いてしまいます。
そんなとき、レオはガブリエルにクラスのパーティーに誘われ、そこでクラスメイトにいたずらをされそうになってしまいます。
間一髪でジョヴァンナが割って入ったものの、事情が分からないレオとケンカに発展。
後から追ってきたガブリエルにも「みんなが干渉してキスすらさせてくれない」といらだちをぶつけるレオに、ガブリエルの顔が近づいて……。
この先のドキドキの展開はぜひ映画館でお確かめを…!
監督のダニエル・ヒベイロさんは映画についてこう語っています。
性というものは通常視覚によるものです。とすると、どのようにして盲目の人は他の人に惹かれるのでしょうか? それ以上に、男性も女性も見たことがない人が、自身のセクシュアリティというものをどのように定義するのでしょうか?
これが、レオナルドの人生を考えることになったきっかけです。
この作品、実はもともと短編映画だった『今日はひとりで帰りたくない』(英題:I Don't Want To Go Back Alone)を、長編にリメイクしたものなのです。
もしかしたら短編映画を見たという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もとになった短編では、レオがガブリエルの置いていったパーカーの匂いを嗅ぐシーンが印象的でしたが、リメイクでさらにそのシーンがパワーアップ!
なんとも胸がキュンキュンするシーンになっていました。
短編を見て、ストーリーはもう知ってるよ! という方も十二分に楽しめる仕様ですね!
女の子が登場するということで男女恋愛がどのくらいあるのかな…? と心配方もご安心ください! レオとジョヴァンナの間にはスキンシップが多いですが、二人はあくまで友達です。
目が見えない少年のピュアな恋愛物語というと、聴覚障碍を扱ったBL作品『ひだまりが聴こえる』が連想されますが、まさにブラジル実写版『ひだまりが聴こえる』といってもいいほど。
『ひだまり』が好きな方には絶対に見ていただきたい作品です!
とにかく驚くほど透明感があって、見ているだけで心が癒されます。エロはほんのり香る程度、思春期のピュアな青春ラブがお好きな方にぜひおすすめです!
映画『彼の見つめる先に』は来月3月10日(土)から、新宿シネマカリテほか全国で順次公開予定です! お楽しみに!
記者:みかん
ブラジル発盲目の少年のピュアな青春ラブ
監督:ダニエル・ヒベイロ
出演:ジュレルメ・ロボ、ファビオ・アウディ、テス・アモリン他
あらすじ
目の見えない少年レオは、ちょっと過保護な両親と、優しいおばあちゃん、いつもそばにいてくれる幼なじみのジョヴァンナに囲まれて、はじめてのキスと留学を夢見るごく普通の高校生。でも何にでも心配ばかりしてくる両親が最近ちょっと鬱陶しい。ある日、クラスに転校生のガブリエルがやってきた。レオとジョヴァンナは、目が見えないことをからかったりしない彼と自然に親しくなっていく。レオはガブリエルと一緒に過ごす時間の中で、映画館に行ったり自転車に乗ってみたり、今まで経験したことのない新しい世界を知っていくのだが、やがてレオとガブリエル、ジョヴァンナ、それぞれの気持ちに変化がやってきて……。