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誰も教えてくれなかった名作BL小説4選【コアな小説ファン必見】

2018/01/06 13:23

木原&凪良文体や雰囲気が好きなら間違い無し!

 

 

最近BL小説開拓に励む筆者が、おそらくあまり知られていないだろう名作BL小説を発掘してまいりました。

 

調べてみると面白い小説がごろごろと転がっており、できることならすべて紹介したいところですがいかんせん作品数が多い多い……。

 

ですのでここでは特に筆者お気に入り作家さんである木原音瀬先生と凪良ゆう先生、この2人の作家さんの文体や雰囲気などを考慮して作品チョイスをさせていただきました。

主観の強い4選ではありますがお付き合い頂けると幸いです。

 

文芸チックな美しい大正浪漫BL
『帝都万華鏡―桜の頃を過ぎても』鳩かなこ

 


あらすじ
舞台は大正に元号が変わった頃の帝都。
給費生として一高に入学した石木琢馬は、桜の下で出逢った美しい青年―高市京介に、かつてない感情を抱いていた。
放課後、自作の詩をしたためた雑記帳を忘れてきた琢馬は、あわてて教室に駆け戻る。
そこで雑記帳を読んでいたのは、あの京介だった―。
やがて詩人と編集者となる二人の関係を、濃艶かつエロティックな文体で描いた異色のデビュー作。
栗本薫氏、大絶賛。

とにかく日本語の美しいBL小説。デビュー作ではありますが物語や構成においてもかなりクオリティが高いです。話自体は切ない片想いと王道をなぞらえていながらしっかり作り込まれた骨のある世界観と古風な文体によって読者に色鮮やかなドラマを魅せてくれます。大正浪漫モノなのもポイント。

 

北国が舞台なのにあたたかいBL
『星を手繰る』佐竹ガム

 


あらすじ
仕事・彼女・家を同時に失った昂は、「星を見たい」と衝動的に北海道ヘ旅立つ。そこで偶然再会したのは、高校の同級生で、昂の持ち物を盗んでは新品と交換していた男・鴇沢だった。
卒業式の日に告白されて以来、一度も会わなかった鴇沢と、成り行きで1ヶ月だけ一緒に暮らすことになる昂。10年経っても変わらない、鴇沢の一途すぎる想いに気後れしながらも、次第に離れがたく感じ始め――。
佐竹ガム、デビュー作! 紀伊カンナの初bl小説イラスト!!

北国・北海道を舞台にした高校時代の友人同士の再会モノBL。クセがなくやさしくて穏やかであたたかいストーリーに心がほっこり和みつつ、うるっともしちゃいます。紀伊カンナ先生のイラストと相まってか個人的に凪良先生作品に抱く”綺麗”なイメージに似ているような気がします。特にBL作品初心者の方にオススメ。

 

本の厚みも物語も、サラッと読ませる重厚BL
『彼は死者の声を聞く』佐田三季

 


あらすじ
グラフィックデザイナーの斎木が取引先で紹介されたのは、画家として成功した幼馴染みの神成だった。斎木が羨望してやまない才能を持ち、今は亡き斎木の姉・朋と魂で_がっていた男。朋の死は斎木に罪の意識を、神成には斎木への憎悪を植えつけていた。そして死者が見える斎木の左肩には、今もなお朋がいるのだ。十年ぶりの再会は、斎木を過去に――まだ神成が斎木を慕い、姉が生きていた葛藤の日々へと引きずり戻していく――。


本も物語も重厚感たっぷりなためなかなか手に取るのに勇気が要りますが、読み始めてしまったらそんなことが気にならなくなるくらい吸引力のある面白い作品です。約450ページという大ボリューム、そしてホラー設定かつ人間のリアルな愛憎劇という取っつきにくそうな要素を圧倒的文章力で消化させており、まさに隠れた名作にふさわしい一冊。ちるちるでもかなり高評価を得ています。

 

ジットリ心を抉る”痛”なBL
『恋愛革命』海賀卓子

 


あらすじ
池畑虎之介は顔を出そうと駆けつけた飲み会で意外な人物に会う。昼間バイト先で彼女と別れ話をしていた男だった。彼、坂口瑞希は幹事である結の兄で虎之介を待つ間に呼ばれたらしい。完全に酔い潰れた瑞希に散々な目に遭わされた虎之介は、二度と会うことはないと思っていた。だが数日後、彼は姿を現しバイトを持ちかけてきた。携帯を預かるだけで一日二千円。苦学生の虎之介は断り切れず引き受けるが…。

近づいては遠のいて、また近づいて……じわじわとしたすれ違いにギュッとつかまれてしまうお話。虎之介と瑞希、2人の恋愛感情が拗れていく様やドロドロとした展開、木原先生作品好きには刺さるところがありそうな印象を受けました。人間の弱い部分が丁寧い描かれており、”イタイ”作品に抵抗の無い方にぜひオススメです。

 


いかがでしたでしょう?独断と偏見でのチョイスとなってしまいましたがどれも実際に読んでみて本当に面白く、自身を持って皆さまにオススメできる作品となっています。もし知らない作家さん、読んだことない作品がありましたらこの機会にぜひ手に取ってみてください。

記者:salad

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コメント8

投稿順 | 最新順

最近凪良先生にはまったので、とてもタイムリーな記事です。どれも読みたくなりますね。

匿名6番さん(1/1)

記者:salad様
綺月陣さん
「梔子島に罪は咲く」
もしまだ未読でしたらおすすめします。
モヤモヤしながら読み進みラストもモヤモヤ。
とにかく後味が悪い小説です。
えぐい小説ですよ。

個人的には「恋愛革命」はイマイチというか正直肌に合わなかったのだけれど、
どれも個性的な作品群だと思う。
こういう企画は興味深いので、是非また色々と紹介して欲しいと思います。

一つ補足すると、帝都万華鏡はシリーズ物で4巻で完結します。(+番外編が1巻)
栗原薫さんに「泉鏡花のような」と絶賛された文芸的で濃艶な文章が特徴の作者さんで、
時代は大正、独特の雰囲気の個人的にはとてもお勧めの作品ですが、
特に最初の方は文章に馴れるまでかなり読みにくいのと、長いのを承知で、是非お読み下さい。

匿名5番さん(1/1)

佐田さんの作品全部好き
いつか新作を書いてくれることを願ってます

匿名4番さん(1/1)

ガムさんは朝丘戻先生のファンだから凪良さんより朝丘さんのイメージが強い。

匿名3番さん(1/1)

開拓したい小説難民なのでこういう企画とても助かります!
是非ともシリーズ化お願いします(>_<)

匿名2番さん(1/1)

『彼は死者の声を聞く』はとても良かった(私としては佐田三季さんの作品の中で一番好き)。
他の三冊は未読ですが、気になっていたもの。
読みます!
新年早々、ご紹介どうもありがとう。

匿名1番さん(1/1)

読んでみます!

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