ちょっと待って! その嫉妬、度を超えているかも!?オセロ症候群という言葉がツイッターなどで密かに盛り上がっているようです。オセロと聞いてボードゲームを瞬時に思い浮かべてしまった筆者ですが、
詳しく調べてみますと、あのオセロゲームとは全く関係なく、恋愛に関する症候群を意味する言葉であることが判明しました。
■オセロ症候群とは恋愛の苦悩に身悶えるシェイクスピアの歌劇『オセロ』から名付けられた、嫉妬妄想を主とする症候群。
■オセロ症候群の特徴・確固たる証拠がないのに浮気を疑い続ける
・相手が自分以外の人間と接触することをを極度に嫌がる
・相手を強く束縛してしまう
・相手から見捨てられるのではないかという不安をいつも抱いてしまう
・深刻な場合は自傷行為や暴力行為にも発展
なるほど、確かにBLでもこの手のタイプをたまに見かけるような……。
というわけで、今回はオセロ症候群という言葉に注目し、
嫉妬が絡むBL作品を探してご紹介したいと思います!
相手のことを独占したい、自分のことだけを見ていてほしい! そんな嫉妬心や独占欲のつよ~い攻めor受けをご堪能ください。
漫画『窮鼠はチーズの夢を見る 新装版』水城せとなあらすじ優柔不断な性格が災いして不倫という「過ち」を繰り返してきた恭一。ある日彼の前に妻から依頼された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬だった。ところが、不倫の事実を妻に伝えないことの代償として今ヶ瀬が突きつけてきた要求は、「貴方のカラダと引き換えに」という信じられないもので…。
注目の嫉妬ポイントオセロ症候群を知って、真っ先に思い浮かんだのが本作品及び続編の
『俎上の鯉は二度跳ねる』でした。ここに登場する今ヶ瀬は、恭一の元カノを前にして「内心何度もあなたのことを殺してやりたいと思った」なんて嫉妬心メラメラなセリフを言ったり、そうかと思えば「自分が『欲しい』と言うのをやめてしまえばこんな関係はすぐに終わってしまう」なんて不安に押し潰されそうになったりと、本当に感情のアップダウンが激しい男です。
でもこういうのって恋愛だからこその感情なんだろうなと、どうしても今ヶ瀬に寄り添いたくなるのが不思議なところです。嫉妬心や不安に駆られてゴチャゴチャ思い悩む男を読みたい方はまずこちらをどうぞ!
漫画『愛が待ってる』阿部あかね
あらすじ
誰と付き合っても長続きせず浮気な恋を続けてきた清人。ある日、清人が営むバーに尚という男が転がり込んでくる。 尚は清人以上に貞操観念がなく、いい加減な奴だけどなぜか憎めなくて、一緒にいるうちに心地よくなり……!?
注目の嫉妬ポイント貞操観念がユルユルで本当の恋を知らない男ふたりが初めて本気に…というストーリーの本作品。2010年発売の
『好きというのになぜかしら』のスピンオフなのですが、単体でも問題なく読めます。今まで嫉妬とは無縁の生活を送ってきた尚が清人の元彼に嫉妬したり、清人は清人で、自分の元から幾度となく去ろうとする尚をガムテープで縛って軟禁したりと、恋愛事には長けているであろう大の男ふたりが不器用すぎかよ! と思わず叫んでしまいそうになりました(笑) また、遊び人だった清人が「一人じゃ夜も眠れないんだ。この俺がさ。ダセェだろ」と涙ながらに心の内を吐露するシーンは、清人の人生観そのものが変わった瞬間を切なく描写しており、非常に印象的です。
ストーリー展開自体は重すぎず軽すぎずなので「いきなりヘビーなのはちょっと…」という方にオススメします!
漫画『アイコン』猫野まりこ
あらすじ
透視能力を持つ冬馬の恋人は亡き姉の夫で義兄の暁人。刑事として活躍する暁人の役に立ちたいと願う冬馬は度々その能力を使って捜査に協力していた。肝心の冬馬の姉の死の真相はいまだ不明だが、ふたりの愛が深まるほどにある真実が段々と浮き彫りになっていき…!?
注目の嫉妬ポイント攻めも受けも嫉妬深いのですが、特に凄いのが受け。愛する暁人以外いらないという気持ちが非常に強い冬馬は、暁人が追っている事件の犯人にすら「こいつのせいで暁人さんの帰りが遅いんだ」と嫉妬する始末。そのくせ、暁人に嫌われること、捨てられることを極度に恐れています。愛する人の力になりたい、ずっとそばにいたい。その想いから捜査にも協力するのですが、セックスの最中に犯人を透視した冬馬に対して「俺のこと以外考えるな」と言い放つ暁人も大概嫉妬深かったです。お互いがお互いに対して執着している上、ストーリー自体もサスペンス的な要素があるので、BLの枠を超えて楽しめますよ!
以上、筆者のオススメ3選でした。
今回は漫画作品からいくつか選んでみましたが、ちるちる詳細検索で調べてみると小説のほうが嫉妬が絡むドロドロ展開な作品が多いようです。小説だとボリュームがある分、時間をかけてじっくりと愛憎劇を楽しますね!
ということで、ちるちるユーザーの評価が高い小説作品をレビューとともに少しだけご紹介したいと思います。
小説『mother』丸木文華/イラスト:門地かおり
あらすじ
「天使のような子」と言われ天真爛漫だった真治は、バイト帰りにレイプされて以来、人間不信に陥ってしまう。けれど親友の塚越だけは、いつもそばにいてくれる特別な存在だった。支えてくれた塚越のおかげに再び社会に馴染めるかと思った矢先、自宅に差出人不明の封筒が届く。そこには自分のレイプ写真が……。淫らに乱れた記憶がよみがえり、自分は汚らわしい存在だという思いにとらわれた真治は、再び自分の殻に閉じこもろうとする。けれど塚越は、そんな真治をも受けとめてくれた。優しすぎる塚越に、いつしか真治は依存するようになり……。
レビュー攻めの塚越は真治の親友。資産家の息子で、その外見で女性にもてます。ひどく真治へ執着しています。とにかく、真治に対するものへの塚越の嫉妬がすごい。真治がつきあった相手にも、友人にも、血の通っていない道具なんかにも。――ココナッツさん
小説『パブリックスクール-檻の中の王-』樋口美沙緒/イラスト:yoco
あらすじ
唯一の肉親だった母を亡くし、天涯孤独になった礼を引き取ったのは、父の実家のグラームズ家。なんとイギリスの名門貴族で、礼は全寮制パブリックスクールに通うことに。けれど、そこには寮代表で監督生の義兄・エドワードが学園に君臨していた! 引き取られたばかりの幼い頃は可愛がってくれていたエドは、礼が入学した途端、なぜか冷たい。「俺が卒業したら、おまえは日本に帰れ」と言い放ち!?
レビューもうエドワードも礼もお互いがお互いを大事だけど不器用で上手くいかないところがじれったいです!! エドワードは体裁があるからと礼に周りと話さないようにとか、お風呂に入るときは脱衣所で脱がない様になど言いますが裏を返せば周りに礼を奪われたくない(見られたくない)独占欲丸出しの執着攻様でした! ――まっすんすんさん
漫画・小説問わず気になる作品はありましたか?
皆さんのお手持ちの作品の中で「これぞオセロ症候群!」というものがあれば是非教えて頂けると嬉しいです!
記者:白米
コメント5
匿名1番さん(1/1)
素晴らしい記事。
ありがとうございます(*˘︶˘*).。.:*♡
嫉妬もの好きなので記事を読んでるだけで楽しいです。
匿名2番さん(1/1)
オセロ症候群 知らなかった
紹介作ほとんど未読、早速読む!
嫉妬モノ萌える~♪
匿名3番さん(1/1)
地味キャラ設定の受けが攻め以外の子とスキンシップ図ってる最中に、
イケメン設定の攻めがその子に嫉妬して割り込んできて受けをその場から連れ去る、と。
「コレ、オレノダカラ!」→「壁ドン!」、王道だけど何度見てもそういうシーンは萌える~。
その上”受け目線”の構成なら尚よし。
匿名4番さん(1/1)
窮鼠は読んだことあるので他二つが気になる〜
為になる記事をありがとうございます!
匿名5番さん(1/1)
窮鼠はチーズの夢を見る、すごく良かったです!
いろんな人に読んでもらいたいですね〜、これを機に水城せとな先生の他の作品も読んでみます。