やっぱり切なくて痛い!? 甥への欲望を抱えた男が… 『ラブセメタリー』
8月25日に集英社から木原音瀬先生の小説『
ラブセメタリー』が発売されます。
本作は木原先生初の文芸単行本。
もとは『
小説すばる 2013年 09月号』(集英社)に掲載された小説で、一般誌掲載の作品ですが、同性愛者を主人公にした物語になっています。
同性愛、ペドフィリア、世間から隠れる後ろめたさ……様々な男の様々な想いや性癖が交差し、木原先生ならではの「
痛み」が表現されています。
主人公の久瀬圭祐は、自分の欲望が抑えられなくなるのではという恐怖に駆られ精神科を受診し……。
木原先生といえば『
箱の中』や『
秘密』、『
美しいこと』なども、一般文芸レーベルで書籍化されています。
同性愛というテーマはBLレーベルだけでなく一般レーベルでも注目されるようになってきたということでしょうか。
「切ない」や「泣ける」「痛い」など定評のある木原先生が書く『ラブセメタリー』。
同性愛者の葛藤や不安。BLという枠を広げた本作に注目です。
『ラブセメタリー』「……僕は大人の女性を愛せません。
僕の好きな人は、大人でも女性でもないんです。」
甥に対する密かな欲望を抱え、妄想に囚われ苦しむ百貨店のエリート外商・久瀬圭祐。欲望がいつか暴走するのではと恐怖し、治療を求めて精神科クリニックを訪れるのだが――。
小学校教師の森下伸春は遠い昔、幼い少女に繰り返し恋をした。そんな自分の嗜好を知りつつも、ある一線を越え欲望を解き放ち、そしてその果てに待っていたものは……。
本能に弄ばれる二人の男と、その周囲の人たちの心の葛藤をリアルに描いた、異色の連作小説。
BL界の巨匠・木原音瀬が挑んだ衝撃作。
著者初の文芸単行本!
コメント1
匿名1番さん(1/1)
文芸単行本ならば、電子書籍で読める日は遠いな…。あと2,3年待とう。もしかすると4,5年待っても駄目かもだけど…気長に気長に待つ。