あんな声やこんな声を聴いてホットになろう!(涼しい部屋で)今年も暑い夏が到来中! 夏っぽいことをしたい…けれど外には出たくない。そんな皆さんのために、夏っぽい雰囲気を味わえるBLCDをピックアップしてみました。愛を育むカップルの様子を耳から楽しんでホットな夏を過ごしましょう!
『レンアイ・アラカルト!』CV.笹沼尭羅×鈴村健一
■あらすじ
写真同好会の夏合宿にやってきた泉水。皆で楽しく遊んでいたはずなのに、強引な先輩にヌード写真を撮られ、襲われそうになってしまう。それを苦々しく思っていたのが同級生の篠岡。泉水に告白したばかりの篠岡は半ば強引に泉水に触れてきて…。ミステリアスだと思っていた篠岡は実はとんでもない変態…!? 流されまくりの泉水の貞操はどうなってしまうのか…!
■ホットなポイント
夏と学生と言えば、やはり夏合宿! 普段とは違う地で過ごすのだから、絶対に何かあるのがBLです(笑) そんな夏合宿で起きたあんなコトやこんなコトを聴けるのがこちらの作品。
ヤンチャ系からクール系まで幅広く演じることができる鈴村さんですが、ここではミステリアスな同級生や先輩に流されっぱなしとの、天然な元気っ子・泉水(受)を演じています。
笹沼さん演じる篠岡(攻)はミステリアスな雰囲気で泉水に迫り、驚きつつも結局は流され、気持ち良さに翻弄されてしまう泉水がおバカなんだけど可愛いんです。
そして、原作者・みなみ遥先生の作風をご存知の方はお察しかと思いますが、本当にエロ満載です(笑) 原作コミックスは2003年、CDは2004年発売。「古い作品だとエロの辺りどうなのかな?」とお思いの皆さん、そこは安心して下さい! 鈴村さん…喘ぎすぎです。笹沼さん…とってもセクシーです。
そして忘れてはならないのが、サブCPの皆さん。特に子安武人さん×緑川光さん演じる先輩カップルは安定の濡れ場を披露してくださいます。元気になりたい時は『レンアイ・アラカルト!』を是非!
『その唇に夜の露』CV.森川智之×遊佐浩二
■あらすじ
バス運転手・和田琢紀は、学生時代強姦した親友の若江恭一と再会した。15年前犯した相手から、今度は弄ばれることになった琢紀。琢紀の運転する深夜バスに、二人だけの荒い息が響く――。その先にあるのは復讐か、狂おしいほどの恋なのか…!
■ホットなポイント
遊佐さんの演技力がとにかくスゴイ作品! 遊佐さん演じる琢紀(受)は、恭一(攻)に脅されて体の関係を持つわけですが、久方の再会後の最初のセックスシーンと、何度か回数を重ねた後とで明らかに喘ぎ方が変わります…! これは記者の個人的な見解ですが、無理やり犯される系の演技に関しては遊佐さんピカイチだと思っています!
一方、森川さん演じる恭一ですが、「ここまで冷淡な演技ができるのか」と思うほど怖いです。震えます。さらに「夏の夜」というシチュエーションが聴く人に緊張感を与えています。過去に強姦した男、そして復讐として同じ行為を強いる男…。そんな二人がどうやって気持ちを通じ合わせていくのか。
声優二人の迫真の演技に、手に汗握ること間違いなしです。因みに幼少期の恭一は梶裕貴さんが演じています! 和気藹々とした雰囲気のフリートークもオススメです!
『秋山くん』CV.松岡禎丞×興津和幸
■あらすじ
不良グループの秋山くんに恋した雑草系男子・柴。思いあまって往来で告白すると、そこには秋山の仲間もいて…! その流れで拉致され、柴も秋山も思いもよらぬスゴイ展開に!? しかし次第に互いの心が通じ合い、秋山くんと交際(?)することになった。そんな中、柴のクラスメイトの星間に、秋山とのキス写真を盗撮されてしまう。困った柴は、“言うことを聞く代わりに写真をばらまかない”という約束を取り付けるが、そのせいで秋山と一緒にいる時間が減ってしまい…。
■ホットなポイント
気弱なワンコ系攻めとツンデレヤンキー受けを聴きたい時はコレ!
2012年にもドラマCD化された原作コミックスですが、2015年に新装版が登場し、昨年は第2巻が発売。そして今年、キャストを新たにして原作新装版第1巻&第2巻の内容がドラマCD化されました!
記者はどちらかと言うと普段は受けに感情移入するタイプなのですが、『秋山くん』に関しては終始攻めの柴に共感してしまいました。何の取り柄もない自分が、こんなにかっこよくて美人で可愛い人と一緒にいていいのだろうか。そんな柴の必死な気持ちが胸にキュンときます。
また、彼の必死さを具現化させるのが、柴を演じる松岡さんの素晴らしい演技…! 「秋山くん、秋山くん」と尻尾ふりふりな柴の姿がパッと浮かぶようで、感動すること請け合いです。
そして、興津さん…ヤンキー受けをやらせたら右に出る者はいないのではないでしょうか。気だるげな雰囲気を原作に忠実に演じていらっしゃいます。エッチシーンになると色気がムンムンで、「そりゃあ柴も流されちゃうよなぁ」と思ってしまうほど。
爛れた夏休み(笑)を送る二人を壁になって見つめていたい、そんな作品です。番外編の『ともみちゃん』も本編とは違った可愛らしさがあるので、お楽しみに!
『目を閉じればいつかの海』CV.黒田崇矢×鈴木千尋
■あらすじ
湘南のカフェレストラン『ブルー・サウンド』の店長・藤木聖司は学生時代、一方的に別れを告げたかつての恋人・嘉悦政秀と、偶然再会する。その左薬指に指輪を見つけ、激しく動揺する藤木だったが、彼との別離後エリートサラリーマンの道を着実に進んでいるらしい嘉悦に、今でも忘れられずに愛しているのだと告げられてしまう。嘉悦への想いをとめられず、ふたたびその手をとってしまう藤木だったが―――?
■ホットなポイント
湘南、鎌倉、青い海…。そんな穏やかな情景が目に浮かぶ中で、不器用な大人たちが繰り広げる恋模様。二人がすれ違いすぎて、聴きながら何度嗚咽を漏らしたことか…。
攻めの嘉悦は「ザ・スパダリ」の王道をいくかっこよさで、さすが黒田さんと言わざるを得ません。対する受けの藤木は自分の恋心を強引に消し去ってまで相手のことを思いやる健気さを持つキャラです。鈴木千尋さんの透き通るような声が藤木の抱える切ない思いを強調させます。
気になる濡れ場ですが、このお二方にしか出せないようなアダルトさ…! 恥ずかしがりつつも最後には「もっと」とねだってしまう藤木に、記者は心の中でガッツポーズをしました(笑)
そんな二人の恋路を見守る脇キャラも魅力たっぷりです。BLCDにおいては評価の分かれる女子キャラも、私はとても魅力的に思えました。最近のBL界では見かけなくなりつつあるスパダリ攻めと一途な健気受け。
今こそ原点回帰してみませんか? 何かどっしりと聴きごたえのある作品のお求めの方にチェックして頂きたい作品です。
『≠ ノットイコール』CV.鈴木達央×野島裕史
■あらすじ
幼少期に別離した父親との再会を果たした直後、突如22年前にタイムスリップした凉! 時は、バブル絶頂期の昭和。そして、そこには三つ年下の父・果がいた…! 慣れない環境と、現在へ戻れない不安から焦燥感を募らせる凉だったが、透明な果の存在に癒され、その感情がやがて形を変えていく…。
■ホットなポイント
タイムスリップ、そして近親相姦という、聴く人を選びそうなのがこちらのCD。2012年に1作目、2013年に2作目と続きものになっています。
1作目は、タイムスリップしてしまった凉と22年前の父親の話です。自分より年下の父親が目の前に存在することに戸惑いながらも、少しずつ好きになっていく過程を鈴木達央さんが丁寧に演じてくれています。設定が夏休みということもあり、蝉の鳴き声やお祭りなど、夏を感じさせる演出が要所要所に盛り込まれています。
2作目では凉が現代に戻ってからを描きます。こちらの方がシリアスな内容です。が、凉の葛藤する様子や自分の息子と関係を持ってしまったことに苦しむ果の心理描写は涙なしには聴けないほどでした。
そして、受けの野島裕史さん…14歳と37歳の演じ分けはお見事でした! どちらの年齢でも濡れ場があるのですが、14歳の時はウブで可愛く、37歳の時は色気たっぷりの低音ボイスでセクシーに喘いでくださいます…!
実の父子でありながら、どうしてもお互いを求めてしまう。そんな背徳感を是非堪能してみては?
以上、5作品紹介させて頂きました。どれも声優さんの素晴らしい演技を堪能できるものとなっています。
エアコンの聴いた部屋でアイス片手に聴くもよし、敢えて外に出て暑さを体感しながら聞くもよし(?)
イイ声を聴いて夏バテなんて吹き飛ばしてしまいましょう!
記者:白米