BL情報サイト ちるちる

BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

ドラマCD『マルティプルトライアングルズ』を聴いてみたのでレポートしてみる

2017/07/01 10:25

不器用なキャラ達の不器用な愛情表現が魅力的


先日、pigeonne-bleueからドラマCD『Multipletriangles-マルティプルトライアングルズ-』がリリースされました。

発売記念として既に8月5日(土)に『新垣樽助の宴』と称して朗読イベント開催も予定されており、筆者・冬桐も楽しみにしています。

今回、発売されたドラマCD『Multipletriangles-マルティプルトライアングルズ-』を聴いてみた筆者。
同人作品のドラマCDを聴いたのは今回が初めてだったのですが、想像していたよりもずっとクオリティが高くて本格的でした。
前編・後編といった感じでディスクが2枚に分かれているのですが、前編はストーリー性が高く、後編はキャラクターの魅力がギュッと詰まった作品だと思います。
「音」だけで聴き手に視覚情報を補完させるのはとても難しいと思うのですが、場面ごとに❝海外の路地裏での物語❞を想像させられる瞬間があって純粋に「凄いな」と感心してしまいました。
余談ですが、個人的にガヤにたまに出てくるメインキャストさんの声が聴こえるとニヤニヤしていました(笑)

個人的な感想にはなりますが作品の見どころを紹介するので、イベント参加を迷われている方は参考にしてみてはいかがでしょう?

■ストーリーの魅力
全体的にハードボイルド系で大人の雰囲気が漂う内容になっています。
最初は名もなき女性(スパインの標的)のセリフが多く、BL作品としては好き嫌いの分かれそうな印象ですが、スパインを演じる佐藤拓也さんの口説き文句がたっぷり聴けるので、むしろプラスに考えられる…かな?
後半ではキャラクター同士の繋がりがやり取りの中で伝わりやすく、微笑ましい一面やキャラクターの不器用さに思わず苦笑してしまったりといった部分が多かったように思います。
好みの問題かとは思いますが、銃の交戦シーンはもっと激しくても良かった…!(笑)

■各キャラクターの魅力
・スパイン(CV.佐藤拓也)
結婚詐欺師という職業柄、プレイボーイという設定なのですが、個人的に少年がそのまま大人になった印象です。
唯一無二で自分よりもか弱い親友の為に自分を犠牲に出来る人間でありながら、愛情を誰よりも求めているのに、それを受け入れることを怖がっている弱さがある不安定さがあります。それを見せまいとする強がりな面や、それが露見したときの拗ねた感じが可愛い…!

・リブ(CV.田丸篤志)
見た目の繊細さとは裏腹に、長い期間スパインへの恋心を持ちながら、相手の気持ちを慮って尽くし続ける忍耐力のある彼は、意思の強い頑固さが魅力でした。
被虐とまでは行きませんが、誰かの為に自分が犠牲になることを厭わない優しさを持っているので、敵にも冷徹になりきれない。それが田丸篤志さんの柔らかい声で細かく表現されていたなと感じます。
全てを受けいれた上で前向きな姿勢は、個人的に❝母親❞というイメージでした。

・クレイム(CV.新垣樽助)
「THE・愛情表現下手」という印象でした。
冷徹な言動をするドSキャラなのですが、気に入った人間とそうでない人間に対する声の違いに注目して欲しいです。新垣樽助さんの声の甘さがちょっとだけ多く含まれている気がします。
一度気に入った人間に対して向ける言葉の裏側を考えたとき、「独占心」、「執着心」、「庇護欲」が強すぎて空回りしていて、ものすごーく悶えます(笑)

・ナザル(CV.梶田大嗣)
印象は「クレイム教の狂信者」ですね。
クレイムという人間が好きすぎて、この先で忠臣の域を超えて「彼に殺されたいから裏切る」みたいなことしそうだなぁと思ってしまいました。キリスト教でいうユダみたいな立ち位置でベッドの上での下剋上が見たい。←
梶田大嗣さんの極端にわかりやすい「クレイム様好き好き~♥」の忠誠ボイスに注目して欲しいです。

・ロス捜査官(CV.本多諒太)
キャラクター紹介から、「熱血系ガチ刑事」というイメージを勝手に想像していましたが、「熱血系★わんこ属性刑事」だったように思います。
直感で生きていて、常に直感だから準備が未了のまま行動して失敗しているものの、愛されキャラ故に見逃されているんだろうなぁ…というキャラのバックグラウンドが一番滲んでくるキャラでした(笑)

・テンダー捜査官(CV.木島隆一)
正統派のインテリ刑事みたいな面を持ちつつ、ロス捜査官に似た軽さを持っているので、もしかしたらタッグを組んでから影響されているのかもしれません。
個人的に一番演じるのが難しそうだなぁと思ったキャラでした。
真面目なセリフを言っている最中のオチを付ける部分がオススメです(笑)

・バック(CV.佐藤拓也)
スパインの別人格なのですが、リブへの熱狂的な愛情が人格になった印象のキャラクターでした。
リブの恋心をスパインではなくて自分自身に向けて欲しくて、つい強引なことをしてしまう。でも、それをしてしまった後にこっそり後悔している面が不器用すぎて萌えまくりました。

・バタブラ(CV.佐藤拓也)
スパインの別人格その2で、個人的に一番好きなキャラクターです。
恐らく「リブを守りたい」という気持ちが最も強い時期に生まれた存在なので、誰よりもリブに心を寄り添う姉のような存在に思いました。
突然に脈絡のない話をするのもリブへの気遣いを感じるので、是非チェックして欲しいです。


長々と感想を語りましたが、参考になりましたか?
それぞれのキャラクターが魅力的で、バックグラウンドが個々にありそうなうえ、ストーリーが「その後」を期待させる終わり方になっているので、筆者は続編などに期待したく思います。

■ドラマCD『Multipletriangles-マルティプルトライアングルズ-

[あらすじ]
詐欺師の二人には、秘密があった……。
舞台は現代アメリカ:ニューヨーク。幼馴染で親友のスパインとリブの職業は詐欺師。恋愛詐欺や金融詐欺で生計を立てていた。リブ(CV.田丸篤志)はスパインに片想いしているゲイ。幼少の頃、彼に想いを告げているのだが、スパイン(CV.佐藤拓也)は女好きで、リブの気持ちに応えられないでいた。しかしスパインはある秘密を抱えていて……。
ある日、2人は過去に所属していた



組織のボス:クレイム(CV.新垣樽助)に復讐のため目をつけられ、追われる身になる。はたして二人の運命は……! ?


7月3日までにご注文の方は、サイン色紙が抽選で当たります!
また
公式通販で7月10日までにご注文の方には(7月12日までに入金)「新垣樽助の宴」の参加応募券がつきます。
TSUTAYA IKEBUKURO AKビル店で 店頭販売を7月18日、19日の両日行います。
参加応募締切は7月20日です。


「新垣樽助の宴」
出演 新垣樽助
マウスプロモーション所属

大人気ゲーム『刀剣乱舞』のへし切長谷部、『攻殻機動隊』新劇場版のトグサなどのキャラを担当。またBLCDにも出演多数。
ヨネダコウ原作『囀る鳥は羽ばたかない』の矢代役が大人気でちるちる主催「BLアワード2017」声優部門で1位を受賞しました。
ドラマCD『Multipletriangles-マルティプルトライアングルズ-』ではマフィア組織「スカル」のボスでドSのサイコパスなクレイムを演じています。


記者:冬桐

関連作家・声優

関連外部サイト

アクセスランキング

最新BLニュース

オススメニュース

最新のコメント

PAGE TOP