熱い兄弟愛を描いた映画『ヒョン(原題)』日本公開! ところでヒョンって?先日、実力派俳優チョ・ジョンソクと人気アイドルEXOのD.O(ディオ)主演の韓国映画
『あの日、兄貴が灯した光』(原題『ヒョン』)の日本公開が報じられました。
本作は、前科者の兄(チョ・ジョンソク)と視力を失った柔道代表選手の弟(D.O)が15年ぶりの再会を果たすところから始まる笑いあり涙ありの兄弟愛を描いたヒューマンドラマ。
兄弟愛がテーマのこの映画、弟に視力がないということもありとにかくスキンシップが多い!
映画は誠実な兄弟愛ですが、やはり男同士の絡みにはドキドキせずにはいられないのが腐女子の性…。
主題歌は主演2人が歌っており、そのMVも頬を撫でる、手を握って寄り添う、熱い抱擁と愛情たっぷりでお届けされています。
ところで原題の「ヒョン」はそのものズバリ「兄」という意味。名詞としても呼称としても使われます。
本作では血の繋がった兄弟間で使われていますが、実はこの「ヒョン」
兄弟じゃなくても使っていいんです!
というわけで、韓国のオイシイ上下関係である呼称文化についてご紹介したいとおもいます。
仲の良い年上男性=兄貴!?韓国では上下関係にとても厳しく、初対面でも年齢を確認するのが当たり前のこと。そして、お互いの立場を明らかにしたうえで、接し方を決めます。年下は敬語を使うのはもちろんのこと、「ヒョン(兄さん)」と呼ぶ文化があります。
基本的に「○○ヒョン」と名前に続けて使いますが、呼びかける時などは「ヒョン」単体で使うことも。
しかし、目上の人全員を兄と呼ぶわけではありません。一般的には仲の良い相手に対して使われ、それ以外は「ニム(さん)」や「ソンベ(先輩)」を使います。
つまり、
ヒョン呼びは信頼の証とも言えるのです!
ときおり「ヒョンニム」という呼称も見られますが、これは日本語でいう「お兄様」のような丁寧な言い方になります。
呼称には男女差あり!この「ヒョン(お兄さん)」という呼称ですが、使用するのは「年下男性から年上男性」の場合にのみ限られており、「年下女性から年上男性」の場合には「オッパ」という呼称を使います。
ふざけて女言葉で「オッパ」と呼んだり、
いつもは「ヒョン」と慕ってくる年下くんが「オッパ」とかわいらしく甘えてみたり、
うっかり「オッパ」と呼んでしまいゲイがバレてしまったり・・・
韓国の呼称文化は萌えるシチュエーションが無限大です。
年上が兄なら年下はやっぱり…残念ながら年上から年下への決まった呼称は無いのですが、年下からの呼称が「兄」なだけに韓国では年下のことを「俺の弟」と呼ぶ場面は珍しくありません。欧米と同じように「愛してる」をフランクに使う文化ですので、誕生日などお祝いする場面では「愛する俺の弟」といった表現はもはや決まり文句です。呼称は形式的な文化ではありますが、その根底には兄弟意識があるのです。
家族でなくても、同じ学校・職場ではなくても、年齢によって生まれる兄弟の上下関係と信頼関係・・・
韓国はとってもオイシイ義兄弟ワールドなのです!
映画の2人もモチロン♥映画『あの日、兄貴が灯した光』主演の2人も、撮影を経て「ヒョン」と「かわいい弟」の間柄になったようで、映画の宣伝活動では年下であるD.Oが「ジョンソクヒョン」と呼ぶ場面がよく見られました。
ジョンソクがEXOのバラエティー番組にビデオ出演した際は、D.Oのことを
「見ていると抱きしめたくなる、かわいらしい」とデレデレな様子。
その証拠に、クランクアップ時に撮影された写真でもこのくっつきようでした。
食べちゃいたいくらいかわいいということなのでしょうか。
余談ですが、最近演技派アイドルとして積極的に活動しているD.O。
ドラマ
『大丈夫、愛だ』で共演したチョ・インソンにも溺愛されており、一部では「ヒョンキラー」と呼ぶ声も…。
所属するグループEXOでは弟をかわいがる彼ですが、ところ変われば彼もかわいい弟になるのが兄弟文化の魅力のひとつといえるでしょう。
映画の兄弟愛に涙し、バックボーンの義兄弟愛に萌える映画『あの日、兄貴が灯した光』は5月公開予定です。